「事業の精神」を認識し、
京都とともに成長する

小畑英明
日新電機株式会社 代表取締役会長

日新電機グループは一昨年、創立100年、創業107年を迎えました。これを機に、日新電機グループの「事業の精神」を明文化しました。事業活動を担う人材がどういう姿勢で仕事をしていくかが経営にとって一番大事なことだと思ったからです。「事業の精神」は事業活動を推進する精神的なエンジンです。
当社が明文化した「事業の精神」は、「創業以来の『ベンチャー魂』」「社名に込めた『日日新』の精神」「異なった文化や技術に対する寛容さと咀嚼力」の三つです。
これらは、当社が明治の末、電気の世界の黎明期に京都帝大発のベンチャーとして創業したことに発する精神であり、社名の「日新」に織り込まれた日々新たな仕事をしていこうという精神。そして、他社の資本を取り入れ、国内外の新技術を導入し、それらを咀嚼して自らのものとすることで新しい事業を生み出し、成長してきた中で根付いた精神でもあります。
こうした「事業の精神」を明文化し、その強さを社員全員があらためて認識すれば、変革の時代、イノベーションの時代にあっても成長できる会社になれるはずです。
考えてみれば、この「事業の精神」は京都の強さでもあると思います。それもそのはず、当社は京都で生まれ、京都で育ってきたのですから。これからも京都とともに変化し、強くなっていきたいと思います。