次世代につなぐ

白波瀬 誠
京都中央信用金庫 理事長

新しい年の幕開け、今年は元号が改まります。新たな時代への期待とともに、平成への思いも募ります。バブル経済の崩壊に始まり、金融再編が相次ぎました。大きな自然災害もあり、被災地はいまだ復興の途上です。急速なグローバル化が進み、社会環境は一変しました。平成とは、まさに激動と変革の時代であったといえます。
こうした流れを受け、金融業界もまた、近年は大きな変革期を迎えています。AI（人工知能）やフィンテックによる技術革新があり、従来の金融業務を代替するビジネスモデルが生まれています。しかし私どもでは、これらの技術を今後さらに飛躍する分野と捉え、お客さまの利便性向上に役立てていく所存です。
また一方で、こうした最新技術の裏で見落とされがちな職員のコミュニケーション能力を大切にしています。多様化するニーズにお応えするため、専門的知識やスキルを習得するのはもちろん、お客さまの心に響く応対ができる思いやりに満ちた職員の育成を目指しています。人材育成への取り組みこそが、お客さま満足に繋がり、ひいては一番の地域貢献になり得ると信じています。
平成が終わり、新たな時代に移ろうとも、常にお客さま目線に立ち、地域に寄り添い、共通の夢や目標に向かって共に歩んでいく「On Your Side ～一緒がうれしい～」の精神を、次世代に変わらず受け継いでいきたいと思います。