賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム 未来を思い描く

未来へ受け継ぐ
〜次世代のメッセージ〜

inherit to the future

- 2019元日 賛同企業代表者メッセージ -

内田 隆

日本の食文化を支える
京都市中央卸売市場

内田 隆
京都青果合同株式会社 代表取締役社長

京都には、季節の移ろいに合わせ、何の日に何を食べるのかを大切にしてきた生活文化があります。例えば、お正月には丸餅の白味噌雑煮に、ごまめ・たたき牛蒡・数の子・黒豆などの「おせち料理」を食べて家族の幸せを願い、7日には「七草粥」を食べて1年の無病息災を祈ります。決まった日に大根炊きやかぼちゃ供養を行うお寺もあります。
しかし、飽食時代とかグルメブームとかいわれる現在、伝統的な食の慣わしに対する人々の意識もだんだん希薄になってきました。野菜などを育ててくださっている全国各地の農家の方々に、思いを馳せる機会が少なくなっていることもあるでしょう。あらためて、5年前(2013年12月)にユネスコ無形文化遺産に指定された「和食;日本人の伝統的な食文化」について考えてみたいものです。
青果の卸売業を担う京果は、2003年から毎年、産地のご協力を得て京都市内の小学校などで農育・食育活動を続けています。子どもたちが自ら野菜の種をまき苗を植え・育て・収穫し・料理して食べることで、野菜を美味しいと思い、産地の方々のご苦労をも知ることができるからです。
今後とも、全国の産地と消費地京都とをしっかりとつなぎ、食文化を守っていくため、京都市中央卸売市場で仲卸・小売業者の方々とも連携しながら邁進してまいりたいと考えております。

京都青果合同株式会社

京都市下京区朱雀分木町市有地 京都市中央卸売市場第一市場内
Tel.075-315-8212 
http://www.kyoka.co.jp/