伝承技術文化と美意識を
現代生活に再生、覚醒しよう
- 龍村光峯
- 織物美術家
◉たつむら・こうほう
1946年、宝塚市生まれ。71年、早稲田大文学部卒業。76年、龍村平蔵織物美術研究所設立。94年、古代織物の復元、技術保存を目的に「日本伝統織物保存研究会」を設立、理事長として正倉院裂『緑地花鳥獣文錦』などを復元する。代表作に旧大蔵省三田会議所納入タペストリー『和の集』、国立京都迎賓館主賓室タペストリー『暈繝段文(一対)』など。
旅の本来の意味失った
効率本位の現代社会
- 建畠 晢
- 京都市立芸術大学学長
◉たてはた・あきら
1947年、京都市生まれ。美術評論家。早稲田大文学部卒。京都市立芸術大学長。多摩美術大学教授、国立国際美術館長などを経て現職。90年、93年のベネチアビエンナーレ展日本館コミッショナー。2001年の横浜トリエンナーレ、10年のあいちトリエンナーレの芸術監督。詩人としては昨年『死語のレッスン』で萩原朔太郎賞を受賞。
自然の豊かさ、生活の豊かさは
何気ない日常のなかにこそある
- 永田和宏
- 京都産業大学 総合生命科学部教授
◉ながた・かずひろ
1947年、滋賀県生まれ。京都大理学部卒。京都大再生医科学研究所教授を経て、現職。大学在学中に本格的に短歌を始め、芸術選奨文部科学大臣賞や斉藤茂吉短歌文学賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章。短歌結社「塔」主宰。近著に『近代秀歌』など。