自然との共生や宗教心が生きる
各地の伝統や文化の大切さを思う
- 金剛永謹
- 能楽金剛流宗家
◉こんごう・ひさのり
1951年、二世金剛巌の長男として京都市に生まれる。シテ方金剛流能楽師。56年『猩々』で初舞台。98年に金剛流26世宗家を継承。公益財団法人金剛能楽堂財団理事長。国内に限らず海外公演も多い。
日本人の花が評価される理由は
花との向き合い方にある
- 笹岡隆甫
- 華道「未生流笹岡」家元
◉ささおか・りゅうほ
1974年、京都生まれ。京都大工学部建築学科卒。京都ノートルダム女子大客員教授。京都いけばな協会常任理事。舞台芸術としてのいけばなの可能性を追求し、国内外で花手前(いけばなパフォーマンス)を披露。近著に『いけばな』(新潮新書)。『家庭画報』の巻頭で連載を担当中。
伝統の和食は真心で作り
五感で味わうもの
- 杉本節子
- 奈良屋記念杉本家保存会 常務理事兼事務局長・料理研究家
◉すぎもと・せつこ
京都市生まれ。(公財)奈良屋記念杉本家保存会常務理事兼事務局長、料理研究家。生家の重要文化財「杉本家住宅」と京町衆の文化継承、京のおばんざいを主とした京都の伝統食の伝承に努める。2009年京都府あけぼの賞。12年京都府「きょうと食いく先生」認定。京の食文化ニュージアム「あじわい館」開館記念展示「京のおばんざい文化展」監修。