日本の伝統的な自然観を
地球の未来社会に生かす
- 安成哲三
- 総合地球環境学研究所所長
◉やすなり・てつぞう
1947年、山口県生まれ。京都大理学研究科博士課程修了。筑波大地球科学系教授や名古屋大地球水循環研究センター教授などを歴任後、2013年、総合地球環境学研究所所長に就任。専門は気候学・気象学。現在は、地球環境を包括的に調査分析する地球環境学の分野でも活動。秩父宮記念学術賞、水文・水資源学会国際賞など受賞多数。
生きる知恵を与えてくれた
何の目的もなく集まり過ごす時間
- 山極寿一
- 京都大学総長
◉やまぎわ・じゅいち
1952年、東京生まれ。京都大理学部卒、京都大理学研究科教授を経て、2014年より京都大総長。理学博士。アフリカ各地でゴリラの行動や生態をもとに初期人類の生活を復元し、人類に特有な社会特徴の由来を探っている。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『ゴリラは語る』(講談社)、『サル化する人間社会』(集英社)など。
自然はひとりでに動く
人為を超越する
- 養老孟司
- 京都国際マンガミュージアム館長
◉ようろう・たけし
1937年、鎌倉市生まれ。62年、東京大医学部卒。同大助手、助教授、教授を経て95年退官。東京大名誉教授。退官後は著作・講演活動のほか、昆虫特にゾウムシの採集、分類に没頭する。