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Concept

「文化を知る。世界を変える。」をスローガンに、京都の文化を世界に発信する京都新聞社のWebメディア〈THE KYOTO〉とアート写真集で定評のある出版社赤々舎と青幻舎の創業者が手がける〈PURPLE〉が共同で企画・制作。本質を守りながら時代に合わせて変わり続け、受け継がれる京文化の〝今〟を記録し、100年先の人々に京文化を伝えることを目的とする。空気までも映しだす写真とともに、素材や道具、ゆかりのものを丁寧に貼り込み、視覚だけでなく五感で今の京都を感じる仕掛けに。手ざわり感を大切にした世界限定100冊の極められた本です。

2023~2123

Issue

創業450年の歴史をもつ京料理の老舗 「京都 南禅寺 瓢亭」

南禅寺境内の門番所を兼ねた南禅寺総門外松林茶店(腰掛茶屋)としてはじまり、450年余り。細い苑路の石畳を進むと、「くずや」と呼ばれる創業時に建てられた茅葺きの茶室があり、中に入ると今でも江戸時代の息づかいを感じる。茶店の時代から供されていた名物 半熟玉子(瓢亭玉子)は、幕末の出版物『花洛名勝図会』に「瓢亭の煮抜玉子は近世の奇製なりとて酒客あまねくこれを食悦す」とあり、当時から人気を博す一品であった。茶懐石を基礎としながらも、伝統と革新を繰り返した料理、美術工芸品級の名器、四季のしつらい。和敬清寂を心にした総合芸術「京料理」を届け続けている。

Issue

懐石料理を美しい写真で体験。五感を刺激する様々な仕掛けが施されたアート本。

料理に使われた素材や道具、ゆかりのものを本に貼り込み。視覚だけでなく五感で楽しめる仕掛けがつまったアートマガジンです。

●写真家:蛭子真/450×290mm/A3横変型/52頁/初版100部限定(エディションナンバー付き)

瓢亭14代当主の髙橋英一氏が絵付けをし、宮川香雲氏が作陶したオリジナル京焼付き。

京焼・茶の湯道具を3代にわたって手がける龍谷窯 宮川香雲氏が作陶した皿に、瓢亭14代当主の髙橋英一氏が瓢箪の図柄を絵付けした限定品を特別に製作。二人の直筆サインと落款も添えた、『京都百年書』でしか手に入らない銘々皿2客と共にお届けします。

●京焼刷毛目瓢箪銘々皿 2客付き
作陶:龍谷窯 宮川香雲 絵付:瓢亭 髙橋英一
監修:瓢亭 髙橋義弘

「瓢亭の土壁」を表現した表紙には、京都・西陣の希少な土と藁を使用。

表紙には、数寄屋造りの新席(瓢亭)で見られる、藁が美しく浮き出た「土壁」を表現した和紙を使用。土壁の素材と同じ、京都・西陣地区で取れる希少な聚楽土と投げ苆(藁)を左官職人から譲り受け、漉き込んだ特注の阿波和紙の質感をお楽しみください。

●制作協力:アワガミファクトリー

紙印刷あの「価値」が問われる時代に

デジタル化の急速な進展に伴い、様々な業界でペーパーレス化が進んでいる。広告や新聞、雑誌など更新される情報はさらに電子化が進み、これからは「紙に印刷する意味」が問われるだろう。特別な存在になろうとしている紙印刷された本は、手触りや香りなど「五感」に働きかけ、記憶に残りやすいという特徴を持つ。保存性の高い紙を使えば、数百年、数千年と保存することもできる。『京都百年書』は、そんな紙印刷の価値を極めた一冊である。遠い未来において、希少価値の高い手法で、人々の記憶に残し、伝承していく。この本が、紙印刷の価値を感じる機会となれば幸いです。

京都の美術系出版社として世界的にも知られている〈青幻舎〉と、気鋭写真家を数多く輩出する〈赤々舎〉の代表が共同で設立したコミュニティスペース「PURPLE」。ギャラリーでは写真展やイベントが開催され、アート関連の書籍も販売している。
www.purple-purple.com

「文化を知る。世界を変える。」をスローガンに、京都の伝統文化・工芸、暮らしに役立つ知恵などをインターネットを通して国内外に発信する京都新聞社のウェブメディア。グローバルなアート・文化のコミュニティを生み出すことを目指している。
www.kyoto-np.co.jp/list/thekyoto

書 名 : 『京都百年書 Issue 01 瓢亭』
仕 様 : 450×290mm/A3横変型/52頁
/100部限定(エディションナンバー付き)
※エディションナンバーはお選びいただけません。
/京焼刷毛目瓢箪銘々皿 2客付き
(作陶:龍谷窯 宮川香雲、絵付:瓢亭 髙橋英一、監修:瓢亭 髙橋義弘)
価 格 : 165,000円(税込)
発売日 : 2023年10月17日
ISBN : 978-4-9912907-0-1