50回記念
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「お話を絵にする」コンクールは、今年50回の節目を迎えました。子どもたちの読書力、想像力、表現力を育むことを目的として、1971(昭和46)年に幼稚園・保育園・小学生・中学生を対象にスタートし、第7回から現在の形となりました。これまでに400万点以上の応募があり、昨年は761校・園から13万3744点もの作品が寄せられました。50回を記念して児童文学作家のあまんきみこさん、絵本作家の田島征彦さんからのメッセージのほか、コンクールに取り組む子どもたちと先生方へのコメントとともに、みなさんからいただいた思い出のエピソードの一部をご紹介します。

児童文学作家 あまんきみこさん

児童文学作家 あまんきみこさん

読み聞かせは、親や先生からのプレゼント

 私は一人っ子で家では母や祖父母、叔母が、小学校では先生が読み聞かせをしてくださったことは忘れられない思い出ですね。子どもの頃に読んだ本が復刻され、懐かしくて読んでいると、不思議なことに亡くなった母がそばで読み聞かせをする声が聞こえて来たことがありました。子どもにとって読み聞かせは、最高のプレゼントです。
 作家になる前は子どもたちに童話を書いていて、読み聞かせたお話を絵にしてもらったら、みんな違う表現をしていることに気づかされました。私の作品は明るく楽しいお話が多いけれど、「子どもたちには光の中を歩いている時は影があることを。影を歩いている時は光があること」を伝えたいと思っています。本を読んで自由に想像を膨らませて、絵を描くことはとても素晴らしいですね。

1931年、旧満州(現中国東北部)生まれ。長岡京市在住。デビュー作「車のいろは空のいろ」(日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸推奨作品賞)「ちいちゃんのかげおくり」(小学館文学賞)「きつねのかみさま」(日本絵本賞)、最新刊「あるひあるとき」など、著書多数。

絵本作家 田島征彦さん

絵本作家 田島征彦さん

毎晩語られる父の話が絵本の原点

 ぼくの家族が、そのくずれかけた土蔵に住むようになったのは、敗戦の年の暮だった。軍国主義者の父が優しくなって、ぼくらフタゴの兄弟のふとんの横で、即興の話を毎晩語ってくれた。古い蔵には、ぼくらより先にフクロウの一家が棲みついていて、彼らが夜の散策に出かけるために、上についている小窓は開けてあった。朝日はそこから、光の帯になって、寝ているぼくらの上へ降りてきていた。たくさんの形がちがうホコリが、光の中で踊りまわるのを、兄弟はふとんの中から見上げて、「あれは、父ちゃんの話にでてきた侍が、刀を持って走ってる」「その横へ降りてきたのは、侍の馬じゃ」ぼくらの想像の翼は、不潔なホコリで淀んだ中で飛びまわった。現在、絵本を描きつづけているフタゴの五歳の生活だった。

1940年、大阪府堺市生まれ。京都市立美術大(現京都市立芸術大)卒。「祇園祭」(世界絵本原画展金牌)「じごくのそうべえ」(絵本にっぽん賞)「火の笛」「ありがとう」(小学館絵画賞)「ふしぎなともだち」(日本絵本賞大賞)、最新刊「やんばるの少年」など、著書多数。

子どもたち・先生方へ

京都府教育委員会 福知泰輔さん

京都府教育委員会
福知泰輔さん

幼稚園・保育園、小学校1・2年生のみなさんへ

 おはなしをきいて、たのしいとおもったり、おもしろいとおもったりしたことから、えにしてみたいことをみつけましょう。ネコ、キツネ、オオカミ、ライオン、チョウチョウ、チーター、カエルなどたくさんのいきものがでてきます。いきものはどんなことをかんがえているかな。いろやかたちは、どうかな。たのしくそうぞうして、かいてみよう。

滋賀県教育委員会 井関香織さん

滋賀県教育委員会
井関香織さん

小学校3・4年生のみなさんへ

 物語も伝記も、たっぷりと本の世界に入り込んでいろいろな場面を想像してみましょう。そして、一番お気に入りの場面を見つけてみましょう。お気に入りの場面はどんな色ですか。登場人物はどんな表情をしていますか。想像したことを表現しましょう。絵の中に自分を登場させてみてもいいですね。お話がさらに楽しくなります。

京都市教育委員会 久米昌代さん

京都市教育委員会
久米昌代さん

小学校5・6年生のみなさんへ

 「楽しみながら、自分の思いを表そう!」という気持ちで取り組みましょう。物語をじっくりと味わい「いいなぁ」と心から感じることが自分らしい表現につながります。これまでの経験を生かし、さまざまな描画材を使い、形や色などを工夫しながら表しましょう。かいた人の思いが伝わってくるような作品に出合えることを楽しみにしています。

先生方へ

全京都美術教育連合 会長 二宮靖男さん

全京都美術教育連合 会長
二宮靖男さん

 素敵な「お話」に出会うと、心が揺さぶられます。楽しくなったり、愉快になったり、少し悲しくなったり。お話の中には、魅力的な登場人物、繰り広げられる印象的な情景、わくわくする場面が詰まっていて、それらを「絵」に表すことで、子どもたちの感動がさらに膨らみます。「描きたい」を大事にしながら、子どもたちの感動が、思いのまま自由に表現されるよう、また、描きたいことを描き切れるようにご指導をお願いしたいと思います。

滋賀県美術教育研究会 会長 伊庭靖二さん

滋賀県美術教育研究会 会長
伊庭靖二さん

 あるお話がきっかけとなり、子どもたちは次々とそのイメージを広げ自分の世界を色や形に表していきます。そして、それらの活動は新たな発見や気づきを引き出し、思いや考えを深めていける魅力ある学習活動となっていきます。子どもたちには、それらの描画活動を通して作り出す楽しさや喜びを味わってほしいと願っています。先生方には、それぞれの子どもたちの良さを引き出していただけるようなご指導をお願いしたいと思います。

思い出のエピソード

思い出のエピソード

 遠い昔の話ですが、小学生の頃に私もお話を絵にするコンクールに参加しました。確か、小学校の図工の一環として、指定図書から選んで絵を描く課題がありました。努力賞のような賞ではありましたが、近隣の図書館に掲示され、後に掲示された写真と賞状を頂けて、小さいながら嬉しかった記憶があります。
 残念ながら、本の題名は覚えていませんでしたが、描いた絵の場面は、しっかり記憶に残っています。海の中で、ネコとキツネと人間が潮干狩りをしている場面でした。思い出すだけで、気持ちが晴れやかな明るい気分になります。
 お話を絵にすることは、自分で想像を働かせるので素晴らしい世界観が作れます。それが一番の魅力です。今でも毎年、新聞や書店で作品募集を目にすると懐かしい気持ちになります。いつまでもいい思い出になるようなきっかけの架け橋となるこの企画、これからも親から子、孫へと受け継がれてほしいと思います。

お笑い大好き〜 (西京区・30代)

 小学生の頃に何度か出させて頂きました。作品の仕上げをするのに先生が放課後付き添って残って下さり、一緒に居残りメンバーと色んな話をしたり、絵のアドバイスを貰ったり、遅い時間なので最後は先生が全員車で送ってくれたり、楽しい思い出が沢山あります。

クルトン (北区・20代)

 小学生になって、最初に選んでいただいた絵画でした。「そらのいろはなぜあおい」今でもタイトルをはっきりと覚えています。小学校の入学前に突然耳が聞こえにくくなってしまった私が授賞式にでるのは、今と違い、情報保障がなく、ドキドキでした。
 子供が学校で選んでいただいた時は、「お母さんも選んでもらったよ!」と話しながら見に行きました。親子揃って選んでいただけて、幸せでした。

あきまる (下京区・50代)

 小学生のころ、毎年コンクールの作品を描く図工の時間が大好きでした。物語の中の最も心躍るワンシーンを、自由に空想を膨らませた画用紙は、今も大切に押し入れにしまっています。先日、作品に描いた本を図書館で見かけ、思わず借りてきて懐かしく読み返しました。

鳴きうさぎ (甲賀市・30代)

 「おしりどろぼう」の絵本でお話の絵を描きました。実際に動物園に行って、動物たちのおしりを観察し、大興奮の子どもたちでした。「かばのおしりでっかーい!」「なかなかおしり見せてくれへん」と動く動物たちを見るのに苦労しながらも、真剣な眼差しで描いていました。

福本文美乃 (右京区・30代)

 昨年、次女がこちらのコンクールの学校代表に選ばれ、出品させていただきました。 今まで、我が家で「絵」といえば、学内の代表に選ばれたり周囲の方にお褒めいただく事も多かった長女でした。学年末に持ち帰った次女の絵をみて場面を豊かに表現しており驚きました。先生がお話をよんでくださり、想像で絵を描いたそうです。
 人物や動物などの模写が得意な長女、本が大好きでお話を聞いたり読む事で想像力を膨らませるのが得意な次女。娘それぞれ素敵な個性があってこれからが楽しみです。 入賞はできませんでしたが、家庭ではなかなか気づく事の出来なかった新たな才能のひとつを見つけられた、素晴らしいコンクールでした。

こりきっこ (中京区・30代)

 50年前、第1回に応募しました。課題図書の中から面白そうな「はだかの天使」という本を選びました。物語の終盤に主人公の少年が裸で庭を駆け回るシーンがあり、私はパンツ姿を描きました。丸物百貨店での展示を見に行ったら訳知り顔のおじさんが「おォ描いとるなぁ(フリチンを)こっちはパンツか」とうれしそうに独り言を言っていたのをおぼえています。

中塚加奈子 (伏見区・50代)

 昭和40年代、当時小学生であった私の作品が、お話を絵にするコンクールに入賞した。展覧会にあったのを見つけた時の感動は、今も鮮明に記憶に残っている。京都大丸が、会場であり、それも特別なお出かけ。なんとも誇らしかった。本が好きで、お話のなかで、想像力に翼をつけて、世界を旅したり、冒険したり。絵画教室に通い、水彩絵具の色の世界にも魅せられていた。
 インターネットがない時代。世界の童話のなかの挿絵や絵本には、好奇心をくすぐる夢がいっぱい。その作品は、月明かりが群青の夜を照らし、象が休んでいる横で、女の子がそっと寄り添い語らっているイメージ。私の記憶には、群青色のミステリアスな世界が、ずっと宝物として、共にある。

れもん (近江八幡市・50代)

 41年前の小学4年生の時、努力賞をいただきました。賞状とともに受け取った記念品は、新聞を印刷するための版の一部分でした。ホワイトチョコレートのような板に、文字が刻んであるのが物珍しくて、クラスのみんなで触ったのは懐かしい思い出です。

こばやしりか (中京区・50代)

 私が初めて賞をとったのは年中さんのときでした。それから5年たって、去年妹が年中さんで入選しました。みんなで喜んでいたら私も佳作で賞をもらっていました。姉妹で同じ年に賞をもらえて、新聞にも一緒に名前がのって家族みんなで大喜びしました!

のんたん (栗東市・10代)

今年は31回から小学校、書店で実施している「読み聞かせキャラバン」が、新型コロナウイルスの影響で開催ができなくなりました。そこで、今回は京都府・滋賀県の書店商業組合加盟店の書店員さんが選定図書16冊のおすすめポイントなどをご紹介します。この機会に書店で本を手に取って読んでみてください。

書店員さんからの選定図書紹介

幼稚園・保育園、小学校1・2年

サイモンは、ねこである。

ガリア・バーンスタイン/作 なかがわちひろ/訳

1,400円 あすなろ書房

●あらすじ

「ぼくたち、にてますね」と子ネコが言うとライオンたちは大笑い。だけど、目や爪、しっぽをよくみると…。思いがけない展開が楽しいお話!

動画https://www.youtube.com/watch?v=uNxH4u9wgaM

サイモンは、ねこである。

 子ネコが言いました。「ぼくたち、にてますね」
 ライオンやトラたちはビックリ、そして大笑い。目やツメをくらべてみると…。何度もくりかえし読みたくなりますよ。
山城書店
森武紀明さん

さよならともだち

内田麟太郎/作 降矢なな/絵

1,000円 偕成社

●あらすじ

キツネのおかしな思いつき「ともだちや」を始める前のキツネとオオカミの話。さよならは寂しいばかりじゃない、さよならは出会いの始まり!

動画https://youtu.be/nhm1TIwydP4

さよならともだち

 一人ぼっちの時や新しい友達ができた時、友達と一緒に歌を歌う時、どんな気持ちになるかな?友達と仲良くなるまでのお話です。みじかなテーマで気持ちがそうぞうしやすいから、絵にしたいシーンがすぐにきまるよ。
ひらがきエイスクエア店 
福島明子さん

ライオンの風をみたいちにち

あべ弘士/作・絵

1,300円 佼成出版社

●あらすじ

広大なアフリカの大地を舞台に、ライオン父さんが子どもたちと散歩に出かけた先で見つけるさまざまな「風」の姿を叙情豊かに描きます。

動画https://youtu.be/-V0IyYfmpXQ

ライオンの風をみたいちにち

 著者は、25年間旭山動物園飼育係をされ、自然や生き物への愛情が豊かです。絵本では、アフリカの雲や風・野生で懸命に生きる命を描きます。そしてライオン父さんが詠む俳句で「あたたかい気持ち」にさせてくれます。
文京堂書店長岡店 
髙橋明日香さん

アサギマダラの手紙

横田明子/作 井川ゆり子/絵

1,300円 国土社

●あらすじ

大のなかよしにひっこすといわれ、ケンカわかれしてしまったメイちゃん。アサギマダラのフウは、メイちゃんの手紙をとどけることに…。

動画https://youtu.be/5ElNP7ApAFA

アサギマダラの手紙

 目をつぶれば、いろんな場面がうかんでくるね。それを絵にかくだけだよ!うつくしいチョウチョのアサギマダラが、遠くの南の島まで手紙をとどけるよ。お友だちってだいじだね!というお話です。おもしろいよ。
川端書店 
川端睦央さん

ふたりはとっても本がすき!

如月かずさ/作 いちかわなつこ/絵

1,100円 小峰書店

●あらすじ

チーターのチッタちゃんとカバのヒッポくんは本が大好き。でも、読み方がまったく違います…。正反対のふたりが本を通して友情を深める物語。

動画https://youtu.be/ck5908icOAg

ふたりはとっても本がすき!

 チッタちゃんはすごいスピードでたくさん、ヒッポくんはゆっくりだけどじっくりと本を読むことができる。どちらにも良い部分があり、本は読むだけでなく、友だちに教えたり、感想を言い合うのもとても楽しいですよ。
山科書店 
岡田龍さん

ぼくらはいけのカエル

まつおかたつひで/作

1,250円 ほるぷ出版

●あらすじ

しってる?カエルにはいろんな種類がいて、およぎ方やなき声、食べるものもちがうんだ。カエルのくらしをのぞいてみよう。

動画https://youtu.be/VnT-3iDFVY4

ぼくらはいけのカエル

 カエルが泳いだり、歌う姿や、おたまじゃくしの生態が丁寧に描かれています。自分の目の前にカエルたちがいるかのように絵本の中に引き込まれる臨場感が味わえます。躍動するカエルたちを元気いっぱい絵に描こう。
太田書店 
小林昭一さん

みけねえちゃんにいうてみな モフモフさいこう!

村上しいこ/作 くまくら珠美/絵

1,200円 理論社

●あらすじ

友達の様子が変だと、ともくんはみけねえちゃんに訴えます。遊びに参加しなくなったというのです。みけねえちゃん、出番ですよ!

動画https://youtu.be/chq5Vo6l-qU

みけねえちゃんにいうてみな モフモフさいこう!

 心配して、話を聞いてくれて、傍に寄り添ってくれる。誰かが誰かを思う気持ちの間にみけねえちゃんがいることで、物語は展開します。ともくんとはるきくん、はるきくんとおとうちゃん。それぞれの思いの行く先は…。
まるぜん書店マイン店 
白井まり子さん

小学校3・4年

ハンカチともだち

なかがわちひろ/作

1,400円 アリス館

●あらすじ

はるちゃんの持っている可愛い小人柄のハンカチ。あるとき、その小人が、突然歩き出して…。ハンカチがつなぐこころ温まるお話。

動画https://youtu.be/QvcOKVB8mPo

ハンカチともだち

 不思議なハンカチが、よく知らなかったクラスメートのミヨンちゃんと主人公のはるちゃんを結びつけてくれる心温まる作品です。お話が素敵なだけでなく、想像する楽しさを教えてくれます。ぜひ、読んでみてください。
井上文鴻堂 
立川美代さん

はるとあき

斉藤倫・うきまる/作 吉田尚令/絵

1,300円 小学館

●あらすじ

一度も会ったことがなく、「なつ」と「ふゆ」に託した手紙という方法でつながり合う「はる」と「あき」。相手を思いやるやりとりに心温まります。

動画https://youtu.be/XqbH2hLPVhU

はるとあき

 相手を思いやる気持ちや、手紙を書く事がどれだけ大切か気づける作品。決して出会う事のない「はる」と「あき」ですが、どこか似ていて心が通じ合うところが良いですね。子供から大人まで一度は読んでほしいです。
大垣書店
フォレオ大津一里山店 
中山和泉さん

先生、しゅくだいわすれました

山本悦子/作 佐藤真紀子/絵

1,100円 童心社

●あらすじ

しゅくだいをわすれたら、楽しいウソをつけばいいんだ!うちゅう人が来て、えんぴつがにげ出して…。しゅくだいするよりかんたんじゃん!

動画https://youtu.be/YS5kEFKb4aw

先生、しゅくだいわすれました

 ウソつくなら聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ。想像力を働かせて宿題を忘れた理由を考える子どもたちはとても楽しそうです。子どもたちの心を豊かにするユーモア溢れる世界観が素敵だなと思いました。
大垣書店
イオンモールKYOTO店 
北村志名さん

やさしい大おとこ

ルイス・スロボドキン/作・絵 こみやゆう/訳

1,700円 徳間書店

●あらすじ

山の上にすむ大おとこは、ふもとの村の人たちと友だちになりたいと思っていますが、村人はこわがるばかりで、話もできません。でも、ある日…?

動画https://youtu.be/19fNgMnnWvM

やさしい大おとこ

 小さな女の子は、声が大きすぎる大おとことお話するために、長いマフラーを使って何かいいことを思いつきました。物語のカギは、小さな女の子のすてきなそうぞう力。二人のかわいいやりとりが目にうかぶ一冊です。
扶桑書店 
桑野寛孝さん

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

ナンシー・チャーニン/文 ジェズ・ツヤ/絵 斉藤洋/訳

1,400円 光村教育図書

●あらすじ

ストライク!アウト!場内アナウンスも大液晶画面もない1890年代に、審判のジェスチャーを考案し観客を熱狂させた大リーガーの伝記。

動画https://youtu.be/B1cBvTq1z6c

耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ

 幼少期に病気で耳が聞こえなくなったこの選手は、様々なハンデに悩まされますが次々と克服します。ハンデを逆にメリットにしたとも言えるかもしれません。あきらめない心、前向きな気持ちを感じてもらいたいです。
宮脇書店亀岡店
服部義彌さん

小学校5・6年

捨て犬・未来、天国へのメッセージ

今西乃子/著 浜田一男/写真

1,300円 岩崎書店

●あらすじ

犬の看取りを通じて、命をあずかった責任について考えます。捨て犬・未来の視点で、時に笑い、時に泣きながら、描かれるノンフィクション。

動画https://youtu.be/uPpT4fVp52A

捨て犬・未来、天国へのメッセージ

 いろんな感情が胸いっぱいにあふれてくる。どのシーンを絵に描くとかじゃなく、この一冊を読んでいる時に胸にあふれてくるぱんぱんの風船みたいな命のいとおしさ、相手を思う美しさ、その全てを描きたいと思いました。
ふたば書房御池ゼスト店 
平野敦士さん

こども電車

岡田潤/作・挿画

1,300円 金の星社

●あらすじ

こども電車は夢を運ぶ電車。こどものみなさんは、どなたでも乗ることができます。最終電車は午後9時。お乗りおくれのございませんように。

動画https://youtu.be/zdqXCJhzWX4

こども電車

 読むうちに物語に引き込まれ、自分も「こども電車」に乗って遊びに行くような気持ちになり楽しかったです。兄弟や学校での友達関係がとても細く描かれていて、これがまた面白く、絵をすぐにでも描きたい一冊です。
ふたば書房大津西武店 
伊達早苗さん

星くずクライミング

樫崎茜/作 杉山巧/絵

1,300円 くもん出版

●あらすじ

パラクライマー・昴との出会いが、スランプを抱えたあかりを変えた。二人の成長から「視覚障害やパラスポーツへの理解」を促す。

動画https://youtu.be/wGw5Cbu6S9Y

星くずクライミング

 テンポよく、読みだしたら止まらない爽やかなストーリー。「見えない」ことを意識すると、かえって鮮やかな色が浮かび上がってくるのが印象的でした。筆を執る皆さんの心に湧いてくるのはどんな色なのでしょうか。
大垣書店ビブレ店 
中村美穂さん

冒険は月曜の朝

荒木せいお/作 タムラフキコ/絵

1,500円 新日本出版社

●あらすじ

学校が振り替え休日の月曜。風花とクラスメイトの賛晴は小淵沢行きの列車に乗っていた。「鉄道博士」の賛晴が強引についてきたのだ―。

動画https://youtu.be/G3riFqM186c

冒険は月曜の朝

 小学6年生の風花と賛晴がある目的のため電車で河口湖を目指します。月曜ということもあり、駅員さんや警察に見つかりそうな時はドキドキしました。子どもながら家族を思いやる気持ち、応援したくなります!
西谷書店 
西谷健さん

組合・読み手さんからのコメント

組合・読み手さんからのコメント

 50年前小学生だった先輩も、同じように本を読み思いえがいたものを絵にしました。みなさんも「この本すごいんだよ!」と感じたことを思いっきり絵に表現して後輩たちに伝えてあげてください。楽しみにしています。

京都府書店商業組合 理事長 犬石吉洋さん

 本を読んで絵を描く。大人にはできません。すごいことです。子どもたちは、見て聞いて体験して、自ら育っています。絵本の読み聞かせや物語の読書も、そんな子どもたちの育ちのひとつです。ぜひ、チャレンジしてみてください!

滋賀県書店商業組合 理事長 吉田徳一郎さん

 お子さんが選んだ好きな選定図書を親子で読んだり、内容について語り合ってください。時には親御さんが読み聞かせをして、お子さんがその作品を具体的にイメージできるよう手助けしてあげましょう。きっと素晴らしい絵を描くことができるでしょう。

JPIC読書アドバイザー 諸岡弘さん

8月9日(日)付 京都新聞朝刊
「ジュニアタイムズ」

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