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約9割が必要カロリーを摂れていない?

京都の女性の多くが1日に必要なカロリーを摂取できていないことが明らかに。
その背景には、約3人に1人の朝食欠食があり、生産性とQOL(生活の質)に直結する朝ごはんの摂取は、京都の女性においても課題です。

平均摂取エネルギー
1,526Kcal※東京1,479 kcal
20~30代女性のエネルギー必要量
2,000Kcal※座り仕事中心の場合
充足者13% 不足者87%

間食は健康よりおいしさ優先?

【間食を選ぶポイント】

※複数回答可

美しさ 33.2% 手軽さ(時間)23.9% 栄養バランス 7% ヘルシーさ 6.7% 価格 13% 機能性 3.3% カロリー 5.3% 糖質量 5.9% その他 1.6%

京都の女性が間食(おやつ)を選ぶポイントの1位は「美味しさ」で、「栄養バランス」「ヘルシーさ」で選ぶ割合は東京の女性よりも低い結果となりました。
おやつを多く食べる人は、そうでない人と比較するとマグネシウム、葉酸、食物繊維などの栄養不が足しやすく、不調が増える傾向にあります。

京都特有?朝ごはん格差

【朝食を食べる頻度】

ほぼ毎日食べる71% 週4~5日程度12% 週2~3日程度8% 週1日程度6% 食べない12%

毎日欠かさず朝ごはんを食べていない人は約3人に1人で、家族構成でみると、一人暮らしの女性は欠食率が高い傾向があります。
一方、食べている人では朝食の内容が充実している傾向に。

朝食欠食率
28% ※東京36%

朝食の内容

【京都】

  1. 【1位】
    乳製品/果物/栄養補助食品/菓子パン/他飲料の中から1品~3品
    67.2%
  2. 【2位】
    主食+1品(副菜/乳製品/果物/栄養補助食品/菓子パン/他飲料/その他)
    18.7%
  3. 【3位】
    主食のみ
    7.1%

【東京】

  1. 【1位】
    主食のみ / 主食・その他
    35%
  2. 【2位】
    乳製品・果物・その他飲料のみなど
    17%
  3. 【3位】
    主食・副菜
    13%

野菜・果物の摂取量が不足

【野菜の摂取量】

充足者10% 不足者90%

野菜の摂取量は東京同様、多くの人が不足していました。
さらに京都では果物の摂取量が不足者100%という驚きの結果に。
野菜や果物にはビタミンや水分/食物繊維が豊富に含まれています。
中でも果物はコスト面や傷みの速さから、特に一人暮らしなども多い若い世代の摂取につながりにくいと考えられます。
とはいえ、食材にはそれぞれの強みがあり、偏った食生活が続くと栄養素が不足してしまいます。
まずは手軽に食事に取り入れるため、生鮮食品ではなくドライフルーツやスムージーのように無理なく始めてみてもよいかもしれません。

京都女性の三大栄養素摂取状況

炭水化物

ごはんやパンといった主食のみの朝ごはんを食べている割合が高く、炭水化物の摂取量に対して野菜や果物が不足しているという偏りが目立つ結果に。
主食のみでは食物繊維などが不十分になります。

充足者17% 不足者83%
たんぱく質

鉄分や亜鉛といった栄養素の供給源でもあるたんぱく質の不足は、さまざまな不調を招く可能性があります。たんぱく質不足にカロリー不足と運動不足が加わることで、下肢筋肉量の低下を招くリスクが高まります。

充足者13% 不足者87%
脂質

脂質はダイエットでは敬遠されることが多いですが、女性の身体の機能を維持、肌の潤いやハリを維持する働きも担うため、不足によって健康面・美容面ともにリスクを伴う可能性があります。

充足者2% 不足者98%

筋肉量低下がさまざまな症状に影響

京都の女性は摂取カロリーが東京で働く女性より多いにもかかわらず、体重でみると京都の方がわずかに軽くなっています。
その理由は東京の女性よりも筋肉量が少なく、体脂肪が多いことにあります(筋肉は脂肪と比較して1.2倍ほど重いため)。
結果として、カロリーや栄養素は不足していても、隠れ肥満/肥満体型が多い傾向が明らかに。
下肢筋肉量の低下は、むくみや冷え性といった自覚症状につながります。
また、下肢筋肉量が高い女性ほど卵巣機能が高いという報告もあり、近い将来の妊娠や月経痛などの不快症状にも影響する可能性があります。

美と健康のために
コンビニでのグッドチョイス

卵は強い味方

卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素を含んでいる、頼もしい栄養源。
ゆで卵や温泉卵をサラダやパスタにのせるなどして活用しましょう。

野菜で体調を整えよう

ビタミン補給ができ、食物繊維で美腸を叶える野菜や果物は、カットフルーツ、ドライフルーツ、野菜スティックなどで取り入れて。

おやつに健康食材

小魚アーモンドやナッツ類、海藻スナック、甘栗、梅干しなどの栄養たっぷり食材は、おやつで上手に取り入れましょう。

アイス

クリーム系アイスは脂肪が多く、中にはトランス型脂肪酸を含むものも。氷菓やアイスキャンデーがおすすめ。

お菓子

ショートニングやマーガリンなどのトランス型脂肪酸を含む焼き菓子から、プリンやゼリー、ヨーグルトなどにチェンジしましょう。
ようかんや大学イモなどの和菓子なら食物繊維も補給できます。

監修/一般社団法人ラブテリ
【京都】
調査対象:「京都保健室」参加者 413名  調査時期:2018年6月8日~10日
サンプル数:20~30代の女性就業者のうち、妊産婦・授乳婦を除く328名
出典「京都保健室調査 Copyright© 2018 一般社団法人 Luvtelli All Rights Reserved.」
【東京】
出典「Will conscious Marunouchi『まるのうち保健室』調査」Copyright©︎ 2015 三菱地所株式会社・一般社団法人ラブテリRights Reserved.
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