

近年、子宮頸(けい)がんと診断される20代30代女性が増加しています。しかし、子宮頸がんはがんの中でも「予防しやすいがん」といわれ、がん予防の正しい知識を持っていれば決して怖い病気ではありません。京都新聞「女性のための健康づくり応援キャンペーン」では「子宮頸がん予防」をテーマに専門の医師にお話しをお聞きしました。第1回目は「子宮頸がんを知る」です。




がんの進展度合いでステージが決まり、ステージはI期からIV期までに分類されます。T期にも、IA期、IB期があり、IA期の中でもIA1期(浸潤の深さが3ミリまで)までに見つけることが重要です。IA2期以上に進行するとリンパ節などへ転移している可能性があるからです(図1)。異形成から子宮頸がん初期の段階では自覚症状はありません。ステージTの後半くらいになると性交渉などの際に不正性器出血を自覚するようになり、さらに進行すると下腹部や腰に痛みも感じるようになります。
高リスク型HPVウイルスの感染が続くとがんに


早期発見・早期治療でより良い予後を


すでに成人していれば、備えとして重要なのは定期的な検診です。子宮頸がんは早く見つかれば治りやすいがんでもあります。それだけに早期発見・早期治療できる定期検診は、とても大切です。検診時に、他の疾患が見つかることもあり、気になる症状を相談することもできます。自分自身の体を守るために、ぜひ婦人科のかかりつけ医を持って最低でも2年に1回は受診してください。
ワクチン接種と定期検診で予防を
※1 京都産婦人科医会ホームページ(kyoaog.jp)で、最寄りの医療機関が調べられます。

